自己肯定感

「自己肯定感の高め方」論文から学ぶ、世代と環境における自己肯定感を高める方法と自他ともに及ぼす影響

自己肯定感」という言葉を聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべますか?

自分に自信がある」とか「ポジティブ」とか「キラキラしている」といったイメージを持っているのが一般的だと思います。

しかし、自己肯定感が高い人も決して初めからそうだったわけではありません。
様々な経験を経て人は成長していきます。

今回は、自己肯定感を高いことで考えられることを世代別、そしてその周りの環境が及ぼす影響を分析していきたいと思います。

自分の存在価値って?


自己肯定感」とは自分自身を認め尊重できる感覚のことです。

自分が他人からどのように評価されているかを気にするのではなく、自分自身の現状への満足度を基準に考えることで、自己肯定感の高さが決まります。

つまり、自分の存在価値を認め、尊重できる人が「自己肯定感が高い人」です。

逆に、自分を心から愛することができず、自分を否定的にとらえてしまう人が「自己肯定感が低い人」です。

周囲から見れば十分成果を上げ評価されていても、本人は「まだまだ能力不足だ」と思い込んでしまっていることもあります。

これを踏まえて、次は自己肯定感を高めるために必要な成功体験についてや世代や環境が及ぼす自己肯定感について紹介していきます。

自己肯定感を高めるために必要なのは成功体験!


自己肯定感が高い人の共通点は何でしょうか?
それは「成功体験がある」ということです。
成功体験というと、壮大なものを思い浮かべるかもしれません。
そう思うと「自分には無理」とか「プレッシャーに感じる」など、ネガティブな考えに至ってしまいますよね。

しかし、そんなふうに考える必要はありません。
どちらかというと小さな成功体験を積み重ねていくことが、自己肯定感を高めるためには重要なことです!
難易度の高いことに挑戦して失敗するより、小さなことでも達成できることを増やしていく方が、自己肯定感を高める近道なのです。

自己肯定感=承認欲求?


次に、自己肯定感と承認欲求の関係性について紹介します。

承認欲求とは?

自分以外の他者に、自分のことを認められたい、承認されたい、という欲求

自己肯定感の低い人は「他人から褒められたい、認めてもらえて嬉しい」と思う傾向にあり、他人からの評価に敏感で、その評価に振り回される傾向があります。

逆に自己肯定感の高い人は、自分の存在価値を認められるので、自分に自信を持って生活できています。

よって「自己肯定感≒承認欲求」とすることができ、承認欲求の高さが自己肯定感の高さに関係していることが分かります。

日本人は自己肯定感が低い?小学校、高校生、大学生、世代別自己肯定感 -学校生活編-

ここ数年、自己肯定感の低い子どもが特に日本では増加していると言われています。
それはなぜなのでしょうか。
主に「学校生活」「親との関係や家庭環境」などが影響していると考えられています。

集団生活を必要とする小学校、高校生、大学生の学校生活において、自己肯定感の高い人とはどんな人でしょうか?
例えば、授業で良く発言をする生徒学級委員などリーダーシップがある生徒
そういった生徒の共通点は、自分に自信があったり、自己表現が上手にできる、人気者、コミュニケーション能力が高いなどが挙げられます。

逆に、自己肯定感の低い人は、自分に自信がなく引っ込み思案な傾向にあるでしょう。
しかし、裏を返せば自分の存在や価値を認めてほしいと思っている人がほとんどです。

このように、学校生活での人気が本人の自己肯定感に直接的に影響を及ぼしているようです。
学校生活の中で注目される経験や周りの友人や先生から認められているということが、生きがいや充実感に感じることで自己肯定感が高まっていきます。

また、家族以外の他人から認められることで、自分が社会に認められていると感じることもでき、自信につながります。

つまり、たくさんの親しい友人がいること、先生から褒めてもらったり認めてもらうこと、またそういった環境を作っていくことで、学校生活における自己肯定感を高めていけるのでしょう。

日本人は自己肯定感が低い?小学校、高校生、大学生、世代別自己肯定感 -家庭環境編-

家庭環境も自己肯定感を高めることに影響しています。
特に「父親との関係」が大きく影響しているようです。

例えば男子の場合父親から認められることは、家庭内における環境以外の社会からも認められることと同等の充実感を得ることができるそうです。

男性は女性に比べて社会から評価を重視するため、父親に認められるということは、社会に認められていることに等しく、様々なことに自信を持って取り組むことができるようになります。

そして女子の場合父親からの愛情を受け、両親からの否定的な感情がなく成長をしてこられた場合、自分に自信を持っていられると言われています。
つまり、父親から認められることよりも愛されることの方が重要であると言えます。

よって、家庭環境における自己肯定感は、母親よりも父親が大きく影響しているということが分かります。

まとめ

  • 自己肯定感とは、自分自身を認め尊重できる感覚のこと。
  • 自己肯定感は、小さな成功体験を積み重ねていくことで高めていくことができる。
  • 「自己肯定感≒承認欲求」?他人からの評価に一喜一憂せず、存在価値は自分で認めてあげよう!
  • 現代の子どもの多くが自己肯定感が低いのは、周りの環境が大きく影響している。自己肯定感を高めたいと思っている本人と関わる周りの人間がお互いに学校生活、家庭環境などを整備していくことも大切。

その人を取り巻く環境が影響した時間が長ければ長いほど、自己肯定感の高い低いは変わってきます。
その状態をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、生きていく中でどんなに小さくても成功体験を得ることで、自信がつく喜びを感じられますし、あなたの新たな成長の一歩につながります。

これだけ言わせてください。
人から認められることだけがすべてではありません!
まずは、どんな小さなことでも認めてあげることから始めてみませんか?
さまざまな経験を積んでいくことで、少しずつ自分自身を高めていきましょう!

参考文献

河越麻佑、岡田みゆき 平成27年1月30日大学生の自己肯定感に及ぼす影響』ja (jst.go.jp)
郭芳, 田中弘美, 任セア, 史邁 2018年7月2日『子供の自己肯定感に及ぼす影響要因』
吉森丹衣子 平成28年9月20日『大学生の自己肯定感の対人関係の影響』
文部科学省提出資料 平成28年10月28日『日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について』siryou4.pdf (kantei.go.jp)